スクロジでは、機器収容局舎などの組立・設置・施工を承っております。
設置や施工の際、中には厳しい条件下で行わなければならない場合もあります。この点スクロジでは、どのような条件下でのご依頼にもお応えできるよう、様々な手段を駆使しております。ここではその具体例をご紹介します。
建設現場における基本的な作業として、墨だし作業が挙げられます。
どのようなものを建設する場合にも、まずは設計図が作られます。その後、工事に入る際に最初に行うのが墨だし作業です。墨だし作業では設計図を原寸大に拡大し、現地で設置場所や間隔、高さ、角度などを正確に記していきます。こうして記された印を基に全ての作業が行われますので、間違いのない作業が求められます。
スクロジで主に扱っている機器収容局舎の建設は簡易ですが、それでも墨だし作業は必要です。どのような現場で設置を行う際にも墨だし作業を行います。なお、墨だし作業は電気工事においても必要不可欠であり、機器の配置や配線の通し方、空調設備の位置も事前に決められ、その計画通りに施工が進められます。
また、墨だし作業は土台だけではなく、柱や壁にも行われ、高さや幅が決定されます。柱等の高さを合わせる際、気泡や水銀などを用いた水準器が使われる場合もありますが、オートレベルという装置を使用すれば確実に水平となる高さを測ることができます。
設置場所へのルートが不整地のためにトラックや重機が進入できない場合があります。この場合、スクロジでは人力にて部材を設置場所へと運びます。
この際、部材の保護と作業員の安全を確保するため道にベニヤ板を敷いて悪路に足を取られないようにしてから運搬作業を行うことになります。こうした「ベニヤ板を敷く」作業は「養生」と呼ばれます。
作業現場において養生という言葉はよく使われますが、その意味はとても広く、人の安全のため、あるいは施設の保護のために施されるあらゆる対策を養生と呼ぶことができます。ベニヤ板を敷くのは部材の保護と人の安全のために行われる養生で、他には電気工事において金属部分を絶縁体で覆う「感電対策」などが挙げられます。施設の保護のための養生としては、部材を屋上へ運ぶ際に壁や床を傷つけないようにシートで保護する、大きな部材や荷物を毛布や緩衝材でくるむ、などが挙げられます。また、トラックや重機の進入が困難を伴う場合は、地面に鉄板を敷くという養生が行われることもあります。
養生は墨だしと異なり作業に直接必要な過程ではないため、業者によっては養生にかかる費用を惜しんでコスト削減の一環として、養生を行わないこともあります。何事もなく作業が終われば安く済みますが、失敗があった場合には大きな損失となります。危険な作業にはもちろん、どのような作業においても養生は不可欠となります。
局舎組立などにおいて最後の仕上げとして行われるコーキングは、非常に重要な作業です。目地(建材と建材の境目)はそのまま残しておくと、雨が降った場合に水の浸入を許してしまう危険性があります。これを防ぐための詰め物、あるいは詰め物を入れることをコーキングといいます。なお、シーリングという言葉もあり、厳密には意味が分かれていますが、現場においてはほぼ同じ意味で使われています。こうしたコーキングによって、外観が綺麗になるだけでなく気密性や防水性を高める効果もあります。
コーキング材には、様々な種類があります。最もよく用いられるのはシリコン系コーキング材で、耐久性・防水性に優れています。屋外だけではなく、トイレなどの水周りでもシリコン系が使用されています。シリコン系コーキング材は耐久性・防水性の高さに特徴があるため、上からさらに塗装する目的よりは実用性を重視した目的に適しており、目立つことを前提としない局舎などの施工によく使用されます。
変成シリコン系コーキング材は、塗装面で優れている素材です。変成シリコン系はDIYにも活用でき、ひび割れ等の補修にも向いています。他にも、アクリル系やウレタン系のコーキング材があります。
スクロジではこれらのコーキング材を駆使し、組立の際の仕上げはもちろん、経年劣化の修繕も行っています。これらのコーキング材はホームセンターで購入することもできますが、家庭用よりも業務用の方が耐久性や耐用年数に優れています。なお、業務用コーキング材は家庭用よりも取り扱いが困難ですが、スクロジでは取り扱いに慣れたプロの作業員が施工いたしますので、安心してお任せいただけます。
スクロジでは他にも、各種クレーン、トラック、高所作業車を用いてあらゆる現場への輸送、組立、設置、施工を可能としています。ルートが狭い場合は部材ごとに運んで現地で組み立て、現地での組立作業が困難な場合はスクロジの倉庫で先に組み立ててから輸送する、など状況に合わせた対応が可能で、多くの中小企業のお客様からご依頼をいただいています。