スクロジでは、関連会社であるえびの興産との連携により、関西だけではなく関東への運送にも力を入れています。
なお、スクロジの大きな強みとして挙げられるのが、大幅なコストダウンを実現する「超低床車」です。ここでは、超低床車のどのような点が優れているのかについてご紹介します。
トラックはメーカーが作った規格のまま使われることが一般的ですが、タイヤの大きさなどを変更して使われることもあります。なお、大きいタイヤを履かせれば「高床車」となり、小さいタイヤを履かせれば「低床車」となります。
高床車や低床車は、その名が示す様に、どちらも荷台の床面の高さを調節したトラックのことです。
高床車は大きなタイヤを使用することから、振動に強いという利点があります。乗り心地がよく、荷崩れや荷物の破損の防止にも繋がり、悪路の走行にも適しています。また、タイヤの回転数が少ないために摩耗しにくいという特徴もあります。
低床車は、荷台の床面が低いという点に利点があります。この利点により、積み上げ・積み下ろし作業の効率が大幅に高まり、作業員の負担が軽減されます。また、荷台が低いことから荷物の高さを確保することができ、より多くの量を積み上げることが可能になります。
一概にどちらがよいとはいい切れませんが、近年では低床車の人気が高まっているといわれています。
低床車はさらに、全低床車と、えびの興産が手配可能な超低床車の2つに分けることが可能です。
なお、全低床車と超低床車は「下げ方」に違いがあります。
全低床車は、4輪とも全て小さなタイヤに履き替えたトラックを指します。「低床車」という言葉から実物を想像しやすいのはこちらといえます。なお、前述した低床車の利点に加え、全低床車はキャビン(運転席)の高さも低くなるため、ドライバーの乗り降りが楽になるという利点があります。
また、全低床車の場合はタイヤが小さくなりすぎないので、乗り心地や悪路走行にもさほど影響がありません。乗り心地を売りとする高床車には劣りますが、舗装された道を走る上では問題はありません。
ちなみに、低床車にするためにタイヤのみを薄いタイプに替えるのが一般的となっていますが、さらに低さを求めたい場合にはホイールも小さくすることが可能です。
対する超低床車は、前輪がノーマルタイヤのままで後輪だけが小さなタイヤに履き替えたトラックを指します。全低床車は全ての車輪を小さくするために見た目はほとんど変化のないように見えますが、超低床車の場合は変化が明確で、キャビンと荷台の高さに明らかな高低差が見られます。
超低床車は、圧倒的な荷台の低さが魅力であり利点です。荷台の低さを優先して確保したい場合に最適で、荷物のスムーズな積み上げ・積み下ろしを実現します。
なお、特に超低床車が活躍するのは「それほど重量はないが大きな荷物」を運ぶ場合です。人力で運搬ができないほど重いものであれば、クレーンで吊り上げるか、あるいはパワーゲート車を使用します。しかし、人力での運搬は可能であるが荷台への積み上げは困難という場合は、超低床車であればクレーンやパワーゲート車を使用することなくスムーズに作業を進めることができます。
全低床車と超低床車を総合的にみてどちらが優れているかを判断することは困難ですが、低さや作業効率を求めるのであれば、超低床車の軍配が上がるといえます。
一般的な超低床車は、その荷台の低さによる圧倒的な作業効率の高さがある反面、「乗り心地が悪い」という弱点があります。この点、スクロジではこの弱点を完全に克服できる「エアサス」導入車を採用しています。エアサスとはエアーサスペンションの略称で、通常のサスペンションと比べて高いクッション性能を備えています。
一般的な超低床車は荷台の低さを確保するため、後輪のタイヤをホイールごとかなり小さくしています。こうすると、高床車の大きいタイヤとは反対に、地面からの振動を受け流しにくくなるため乗り心地に影響を与えることになります。この点、超低床車ではエアサスを搭載することでこの弱点を克服し、高床車に劣らない乗り心地を実現しています。これにより、商品の荷崩れや破損のリスクも大幅に低下しています。
平車、ユニック車、パワーゲート車などを駆使している運送業界ですが、スクロジではそこに超低床車を採用することによって、より低コストで、より広い選択肢をご提供することを可能としました。
スクロジで採用しているエアサスは業界での普及率がまだ低く、従来の金属バネのサスペンションが市場の大多数を占めています。そんな中、スクロジではいち早くエアサス仕様の超低床車を取り入れたことにより、お客様に満足いただけるサービスの向上を実現しました。